健康マージンとAXRの可視化技術について、少し、説明させて下さい。TVや映画で、医療現場のやりとりがシーンとして取り上げられる場合があります。大きな事故や災害は、無いに越した事はありませんが、もし、実際に起こった場合、限られた医療リソースをどう対応に割り振るのか?をトリアージという考え方で医師が決定する事になります。
多くの場合は、救急事故現場において、患者の治療順位、救急搬送の順位、搬送先施設の決定などにおいて用いられる事とされています。これは、その時の重症度や外傷・顕在化疾患+年齢(状況により性別)が大きなポイントとしてハイライトされます。しかし、突発的で無い場合、治療や手術を受けて生存の確率がどう変化するのか?という視点もあります。高齢者であれば、一般的には体力や回復力の統計的な問題から「緩和ケア」が提案されるケースもあります。
しかし、自分にやり残した事、仕事や家族、その他でどうしても数ヶ月~数年間、生存が必要な場合もあります。勿論、十分に生きたという事であれば、受動的に残された時間を有効に使うという選択もあります。可視化技術は、自分の健康状態や疾患リスクを可能な限り「見える」化をしてこのトレードオフをある程度予測推定して決定する事に貢献します。健康マージンは、偏差値化・確率頻度を色グラデーションにより直観的に体内の状態をある程度可視化する事で、容易に想像可能とします。
勿論、1次元的に単純な距離で比較可能であれば、美しい解となりますが、体内の複数のネットワーク(血管・臓器・他)が、どの程度、有効に機能しているかを示す方法はそう単純ではありません。AXRの方法は、複数の疾患に対してリスクという形である程度共通化して表示を可能とします。逆に、健康体へとシフトする様子も容易に想像可能です。図にイメージを示します。(図の右上:疾患リスクが高く悪化領域、図の左下:健康状態が良好/超健康体~健康優秀~健康良好となります)
自分の健康位置や疾患リスクが可視化されると「健康習慣」(健康に良い事)と「健康阻害要因」が気になります。健康や疾患の専門家(研究者・医師)の情報やアドバイスは、参考になると思います。多くの場合、自分に合う合わないor好き嫌いの問題はありますが、参考にすべき健康度UPの有効なヒントとなります。勿論、生活習慣(健康習慣・健康阻害要因)を変えたからと言って直ぐに結果が出るとは限りませんが、数週間~数ヶ月すると変化を感じる様になります。例えば、今迄、爪を切ると音もせずに楽に切れたor爪の先が時々爪切り無しでも割れたりした様な人が、パチンと音がして爪の先もしっかりしてしっかりしている様に変化します。また、髪の毛も細かったものが、結構、しっかりして少し太くなった様に感じる…というのは、一般論としては良い傾向と言われています。
蛋白質や栄養バランスが低下・不足すると体調にも影響が出ます。運動や睡眠は、大切ですが、それ以上に食習慣を健康な形にする事はより大切になります。毛細血管のゴースト化は、色々な理由が上げらますが、栄養管理や食事は大きな影響があり大切です。エンジェルスの大谷選手は、アメリカ人から見てもスーパーマンの様な体型をしている事で有名ですが、管理栄養士や専門家のアドバイスをベースにより深く調べて自分に最適なレシピを工夫していると言われています。
TVドラマや映画・アニメで、生死の分岐点にいる患者をギリギリの状態で救うシーンは、ハラハラ・ドキドキで何とか助かって欲しいと祈る様な気持ちでその展開に没頭したりします。私自身も10年以上も前に、米国へ出張した時に、緊急、手術をするハメになり「命は1つ」という言葉を思い知る事になりました。幸い、テキサス州ヒューストンの緊急医療病院は、米国の外科学会の理事と関係があって、年間200件以上を処理する腹腔鏡手術の権威なので大丈夫と言われて、嬉しく思いました。
最初Hirary医師と聞いていたので、Dr.Xバリの女医かと思ったら、翌日の朝、手術直前、麻酔前に挨拶をしてくれて、「私がRobertだ。心配無い。麻酔を1ショット打てば気を失うので、目が覚めたら全て無事完了している。」と強く自信に満ちたメッセージを貰いました。米国でも銃の様に麻酔を打つ“SHOT“というんだと思いました。日本的な英語だと”INJECT“と思ったのですが、MDは”SHOT“を使っていましたね。内心…目が覚めれば…だよなと思いながら気を失いました。女医ではありあせんでしたが、超優秀な先生だと周囲が言っていて、無事、生還出来ました。何れにしても、最近は、術前・術後の体調をベストにしておく事が重要だと言われる様になりましたので、健康マージンをUPする習慣は大切です。
自分に合った最適な健康度UPの「行動変容」は、貴方や大切な人の健康を実現します。私達は、健康へのヒント、「行動変容」の容易化デザインを大切な人とシェアしたいと考えています。「命は1つ」です。大切な人といつまでも笑顔で生活できるサポートを陰ながら応援したいと思います。
AXRの可視化情報は、色グラデーションと偏差値・確率密度(ex.分散)と相関を関係する項目で協調して表示する方式を採用しています。ですから、一応、疾患領域では無い場合でも疾患リスクがUPしているのか?より遠い距離にあり、健康体の領域にいるのか?をある程度直観的に確認する事が出来ます。勿論、個人の健康状態を一番良く知っているのは、本人ですから参考データとして利用して下さい。偏差値を使っていますが、疾患の判定を行うものではありません。疾患リスクや健康度の自分の位置を確認する参考にして頂ければと思います。
疾患リスクヒートマップと未病者~健康体は、単純な正規分岐で表示出来ませんが、イメージとして示しています。生体内部の状態と高い相関があるバイタルや血液データは、非エルゴート性のあるデータとして知られています。逆に、サイコロの様に独立で無い事から健康状態や疾患リスクを知る手掛かりとして参考にされています。あまり神経質になる必要はありませんが、それぞれの項目の意味を知っていると健康管理に有利です。(管理栄養士や医師のサイト、学会のWEB情報は参考になります)