Report

2024 / 11 / 13

 

日本人の健康と課題、そして世界へ

 


現在の日本社会の直面している課題には、認知症MCIリスクと癌化・生活習慣病等の疾患リスク、老化による要介護・要治療・要疾患になる高齢者の増加の問題があります。「健康課題」と言えば、大分、広くなりますが、問題の無い多くの人にとっては、他人事であり所詮「運命には逆らえない」と考える傾向があります。

例えば、一方で、見方を変えて、「あなたの健康な歯は何本残っていますか?」という質問を80歳以上の日本人にすると2人に1人が「問題ありません or 大丈夫です」と回答する人がいる反面、全年齢層で4mm以上の歯周ポケットが20~57%の人に見られ、失った歯の本数/喪失歯数は、11.2本/75~84歳・14.1本/85歳以上との報告があります。85歳以上でも平均14~18本の歯は残っている計算です。厚生労働省と日本歯科医師会が、80歳を過ぎても20本の健康な歯を維持する「8020運動」を1989年にスタートしていますが、2022年の調査では、51.6%の達成率で2人に1人が健康な歯を維持可能な人を増やす事に成功した事なります。

1989年時点では、10人に1人の人しか、これを実現していませんでしたから、35年前と比較して大きな成果と言えます。歯周病は、一種の炎症反応を示す病気で、その進行が継続すると毒性物質が歯肉の血管から全身に入り、糖尿病や動脈硬化等の生活習慣病を引き起こしたり、悪化させたりする事が分かってきています。最近のトピックスとして、アルツハイマー型認知症との関連が指摘されていますので、より深刻な問題です。

現在の日本は、歯への関心が高まっていて、本来であれば、認知症MCIリスクやその他の疾患リスクも35年 前と比較すれば、悪化傾向は抑制or低減されている筈ですが、現実は、そうなっていません。何故でしょうか? 考える1つのヒントとして、週刊現代のネット記事が参考になるかも知れません。その記事によれば、「青森県は全部位のがんの“死亡率だけ”が19年連続ワースト1位」、肺癌・食道癌・乳癌の死亡率が1位となっています。しかし、罹患率は、1位ではありません。隣の秋田県では、大腸癌・胃癌の死亡率が1位となっています。青森市・秋田市では、ビール消費量・清酒消費量がそれぞれ全国1位で、食の欧米化と別の要因の1つと推定されています。また、冬の厳しい天候の影響もあり、運動量やビタミンDが不足しているとの見解もあります。

食習慣の問題も指摘されていて、塩分や濃い味を好む傾向が隠れた要因の1つなのでは?と推定されています。北海道も癌の罹患率・死亡率では、上位に入っています。胃癌については、熊本県・鹿児島県・沖縄県は、ピロリ菌の種類の違いや食習慣の違いから差が出ている可能性がある?と推定されています。上記の連載されている記事では、食道癌の罹患率が、東京都・大阪府・神奈川県等の大都市圏に多いという指摘をしています。食道癌リスクは、摂取している食品との相関が指摘されていて、果物の摂取が十分では無いとの予想があります。三重県・香川県・徳島県・大分県・愛媛県では、食道癌の罹患率が低く、ビタミンC等のビタミン類が十分これを防いでいて、逆に、大都市圏では不足しているのでは?という指摘です。長野県は、現在、健康長寿No.1の件として知られていますが、過去、脳卒中の罹患率ワースト1位だった事がありました。当時、長野県民の多くが、塩分が高い保存食を食べる傾向にあり血管が詰まり易く、脳卒中の罹患率ワースト1位の不名誉なポジションでした。

鎌田實医師は、長野県茅野市の「諏訪中央病院」の院長に就任すると赤字経営だった病院を再生させると同時に長野県の「減塩活動」や患者の自然治癒力UPと施設利用者の快適空間、回復後の社会復帰、在宅ケア、生活習慣の改善(人生100歳時代の生活習慣・運動習慣・食習慣等)を地域住民と取り組み「健康長寿」に貢献した事で知られています。勿論、医療技術は重要ですが、それ以上に医療サービスを受けた場合でも、確実に疾患から回復可能な「健康体」を実現する事の大切さを長野県の例は教えてくれている様に思います。最近の欧米の研究論文によると今後100歳を超える人の比率は、女性15%・男性5%を超えないとの予想が報告されています。

あまりNEWSで強く取り上げられる事が無いのですが、日本では火葬場の不足が心配されています。 所謂「火葬待ち」が、いくつかの自治体では問題になっています。勿論、火葬場をどんどん増設すれば問題無いという主張する人もいます。しかし、東京都の火葬場は、少し前に中国企業へ買収された事が話題になりましたが、去年の火葬場利用料金の値上げが東京都民の不安をUPさせています。日本は、高齢化が進んでいるので、当然だという声をありますが、その予測値を超える死亡者数(超過)が問題になっています。火葬場や病院の利用者が減れば、この問題は消滅しますが、気付かずに増やす方向の人がいつの間にか増加している状況は残念です。

2024年7月10日の時点で、日本の新型コロナワクチン追加摂取回数は、141.3%です。これは、英国59.9%・米国39.3%・イタリア80.8%・ドイツ77.7%・オーストラリア76.0%、世界平均35.5%と比較して圧倒的に高い数値であり、世界トップです。但し、統計データ/NIKKEI Asia 2022/10/28では違った数値を示していて、日本 → 80.4%・米国 → 67.4%・英国 → 75.7%・世界 → 64.3%という数値もありました。勿論、世界全体での追加摂取やブースター摂取は減少傾向にあります。日本政府の資料によれば、日本人のワクチン摂取回数は、2021 → 93,960,326~94672,173回(1~3回)計188,642,499回・2022 → 3,342,857~84,303,618回(1~5回)計171,238,777回・2023 → 194,192~25,049,491回(1~7回)計60,957,374回となって、五類移行後ワクチン摂取の有償化の影響もあり、摂取回数は、世界の水準に移行しつつあるかと思います。

海外と日本では、大分、専門家間の意見も分かれますので、今後の研究が進まないと微妙ですが、新型コロナワクチン接種により、スパイク蛋白質が体内に1年以上残留し、心筋炎で溶けた心臓内部に検出されて問題視する研究者や医師の警告も出ています。また、多臓器不全との関連や脳血液脳関門を通過可能なスパイク蛋白質には、問題があり、病原性があるという論文が最近シェアされて注目される様になりました。従来、スパイク蛋白質は、数週間~2ヶ月で体内から消失するという想定でしたし、数ヶ月もあれば、個体差はあっても消滅しリスクは殆ど無いとされていました。しかし、最近、新型コロナワクチン接種後の死亡者数増加や死亡を回避できた場合でも後遺症・副反応の継続性の問題等に対して、治療の必要性が指摘される様になり、責任感のある専門医や研究者は、注意喚起と研究予算の必要性を訴えています。

新型コロナワクチン接種による免疫力低下による指摘は、複数の専門家間での議論がありますが、全体的には、死亡者数を抑制しているという報告もあります。また、日本の場合は、高齢化率(65歳以上の全人口比率)26.6%/2015年~27.0%/2025年、米国14.6%/2015年~16.5%/2025年、英国18.0%/2015年~18.5%/2025年、ドイツ21.2%/2015年~22.0%/2025年、フランス18.9%/2015年~20.8%/2025年、インド5.8%/2015年~6.7%/2025年となっていますので、日本の死亡者数比率は、米国や英国・ドイツ・フランス・インドよりは、多くなる傾向は予想されていましたが、少し、多すぎるのでは?という 指摘があるのも事実です。

米国でも、今回の新型コロナパンデミックでは、医療従事者が、市民の命を守るという大きな貢献をするのと引き換えに多大な犠牲を払った事でも有名です。全体総人口に対して、死亡率を1.028%に抑えている事は立派な数値だと思います。日本は、今回の新型コロナパンデミック禍においてゲノム上の優位性(幸運)と言えるな点がいくつかありましたが、死亡率という点では、高齢化率を差し引いても、過去、最悪値を記録しています。 論文の中で、指摘されている「スパイク病/Spikeopathy」は、スパイク蛋白質の病原性に関する新用語です。ご存知の様に、スパイク蛋白質は、Covid-19ウィルス感染 or 新型コロナワクチン接種で体内に形成されます。スパイク蛋白質は、炎症・血栓形成・血管炎関連の組織損傷及びプリオン関連の調節不全に繋がるいくつかのメカニズムを介して、その病態生理学的効果「スパイクオパシー/Spikeopathy」を発揮するとの報告です。mRNAの運搬に使われる脂質ナノ粒子(LNP)は、合成mRNAの担体であり、それ自体が潜在的に炎症性である事と、膜を横切り、体内に広く分布し、血液脳関門と血液胎盤関門の両方を通過する性質が確認されています。長時間作用する合成mRNA中のN1-メチルシュードウリジンは、安定性を高める目的で、体内で修飾されたスパイク蛋白質が数ヶ月間産生可能です。Covid-19ウィルス感染は、それ自体問題ですが、新型コロナワクチンは、体内でウィルス感染より広範囲に多様な体内臓器の細胞に入り込んで、スパイク蛋白質を産生し続ける能力を維持して継続する点が問題になっています。(個体差・個人差はある様です。)

数年前の過去の統計によれば、日本人の多くが初耳という印象を持つと思いますが、日本は世界一の癌大国と言われています。男性の二人に一人が、一生に1回以上癌に罹患します。女性の場合は、三人に一人となります。癌に罹患すると三人に一人は、残念ながら死亡するという統計があり、部位にもよりますが悪化傾向にあります。 個人差はありますが、殆どの人が毎日体内で数百個~5千個の癌細胞が生まれています。免疫細胞が正常な場合、この癌細胞を除去する事に成功して癌化は抑制可能です。新型コロナワクチンは、全体的には被害を抑制する事に貢献しているという報告がある一方で、過去、海外日本の研究者からも新型コロナワクチン接種リスクの指摘はあり安全性については継続的に注意が必要というのが、現在世界の流れかと思います、勿論、厚生労働省は、全く心配無いし日本では一切確認されていないとの見解でしたが、海外の研究者によりmRNAのDNAコピー、逆転写の可能性がある証拠を見つけたという報告があります。

日本以外では、優秀な研究者が問題点やリスクを見つけていますが、日本では、厚生労働省や大臣・政治家が一丸となり科学的根拠の無い陰謀論として慎重派のリスク論を排除している様です。但し、被害者や死亡者の補償予算を数億円から急遽数百億円へと枠を2桁増加させていますので、全く問題無いと今も主張しているのは、一部の政治家と一部の役人だけなのかも知れません。この額でも、国の補償を犠牲者・被害者に広く届ける為には、更に1~2桁増額必要との声もあります。厚生労働省から県や地方への通達が一部のメディアからリークされ「簡単にワクチン被害を認可しない!」方向へと。

これは、個人差はあるかも知れませんが、新型コロナワクチンの接種者の生殖細胞が、DNAコピーを行う事で、世代間での感染を継続するリスクを残しているとの専門家の警告もあります。理化学研究所は、スパイク蛋白質が今後の日本で、心不全パンデミック(「心筋炎・心膜炎」による死亡事故等)、新型コロナワクチン接種後に健康な若い女性・男性の心臓が溶融するという事例がいくつか発生していますが…その関係性を指摘する報告をしています。勿論、これらの事例に対して、その因果関係は、否定出来ないが…分からないと言うのが、日本の一部の専門家や厚生労働省主導の専門家委員会の奇妙な見解となっている様です。日本の悪質な政治屋が良く多用するインチキ・フレーズに似ているのが、気にはなります。

被害者の多くの正式認定が大幅に遅延しています。 理化学研究所の発表は、新型コロナウィルス感染とスパイク蛋白質に関する研究報告であり新型コロナワクチンのリスクには一切触れていません。Covid-19ウィルス感染により、治癒した様に見えても、スパイク蛋白質が体内に長期的に残れば、リスクが残ると言う研究報告ですが、スパイク蛋白質は、新型コロナワクチン接種により驚く程効率良く体内で産生され続ける場合がありますので、個人的には片手落ち的な不親切な論文に見えます。 ご想像の様に、人間の細胞内部のリボソームを使って蛋白質を産生する仕組みは、自己免疫反応や炎症を誘発して組織障害・臓器損傷のリスクがUPする事が知られています。また、癌化リスクや癌化スピードUP(ターボ癌)のリスクについて、海外では真剣に議論されており、そのメカニズムの解明が進展しています。

メディア含めて、一切問題は無いという現状には、その問題を心配する専門家や医師のレベルor関心が低いのか?厚生労働省とその推薦する専門家委員会が、真実を探求する能力や科学を進歩させる意欲が無いのか?非常に心配な状況にあるのが、現在の日本と思えます。勿論、この問題を深刻に考えて情報発信をする立派な医師や研究者・大学教授や関係者・支援者も多く増えています。厚生労働省の一部の関係者が、被害者関係者へ会議室の利用を許可したりして、いくつか支援の好材料もあります。この問題を回避するいくつかの取り組みをシェアしたいのですが、ここでは、取り敢えず問題点の指摘のみにしたいとます。科学知識は、それを利用する立場or目的により、大分意味を変えてしまうリスクがありますが、以下、ご参考迄(1つの科学情報として)。

Spikeopathy COVID-19 Spike Protein Is Pathogenic, from Both Virus and Vaccine mRNA

スパイク病:ウイルス由来でもワクチンmRNA由来でもコロナスパイク蛋白質に病原性がある